てんかん研究
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症例報告
失語発作を主症状とする成人型ラスムッセン症候群の一例
宮城 哲哉近土 善行佐野 輝典岡本 智子西山 毅彦渡辺 雅子渡辺 裕貴村田 美穂高橋 幸利
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2015 年 32 巻 3 号 p. 556-563

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抄録
Rasmussen症候群の多くは2~10歳に難治性てんかんを発症し、慢性進行性の片側大脳半球萎縮、知的障害、神経脱落症候を呈する稀な疾患であり、成人発症例の報告は少ない。今回我々は失語発作を認めた成人発症のRasmussen症候群の一症例を経験したので、考察を加えここに報告する。症例は現在も加療中だが左大脳半球の萎縮、軽度の運動性失語と右不全片麻痺の緩徐な進行を認めており治療は難行しているといわざるを得ない。
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© 2015 日本てんかん学会
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