てんかん研究
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難治性複雑部分発作のMRIによる検討
古根 淳根来 民子前原 光夫高橋 泉野村 一史三浦 清邦渡辺 一功金井 朗中村 みほ
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1988 年 6 巻 2 号 p. 166-171

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抄録
難治性複雑部分発作の患者27名に, CTとMRIを行い両者の有用性について検討した。
CTが正常で, MRIが異常を示した患者は2名であった。CT, MRIがともに異常を示した患者は9名であった。内2名では, CTで発見された以外の異常がMRIでみられた。また, 他の2名では, MRIで異常がより明確に同定された。残りの14名では, CT, MRIともに正常であった。
MRIによって, CTで発見できない異常が発見される可能性があり, 難治性複雑部分発作の患者においては, ぜひともMRIを試みるべきである。
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© 日本てんかん学会
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