日本食品化学学会誌
Online ISSN : 2189-6445
Print ISSN : 1341-2094
ISSN-L : 1341-2094
論文・報文
好熱性放線菌Thermomonospora curvata KP1246に於けるセルラーゼ成分の生産と細胞内局在性
瀧井 幸男菅原 悟山本 隆之植野 憲子
著者情報
ジャーナル フリー

1998 年 5 巻 2 号 p. 206-210

詳細
抄録

土壌分離好熱性放線菌Thermomonospora curvata KP1246は、酵素生産の最適培地を用いて55℃で培養すると、細胞外にセルラーゼ複合酵素系を生産した。本酵素系は、アビセル(結晶性セルロース)、CM-セルロースおよびセロビオースを良好な基質とすることができた。本酵素系は68℃で最大の活性発現を示した、また70℃で120分間保温処理後、95%の原活性を保持する熱安定性を示した。本酵素系をアビセルを基質として作用させたのち、HPLC分析を行った結果、その主要な反応生成物はグルコースであった。

著者関連情報
© 1998 日本食品化学学会
前の記事 次の記事
feedback
Top