日本食品化学学会誌
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論文
市販食用緑色3号中の付随色素の同定と定量
松藤 寛ガン エン千野 誠合田 幸広豊田 正武武田 明治
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2002 年 9 巻 3 号 p. 107-113

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抄録

市販食用緑色3号(主色素:HSBA-(m-EBASA)(m-EBASA)、m,m-G-3)に含まれる3付随色素(Sub-A、B、E)を精製単離し、MSおよびNMRを用いて構造決定した。Sub-Aは主色素のエチル基の一つが脱離した化合物HSBA-(m-BASA)(m-EBASA)、Sub-Bはp,p-G-3、Sub-Eはo,p-G-3であった。以前報告した付随色素(Sub-C、F、G、H)を含め、7つの付随色素の市販品(1社4製品)中の含量を測定したところ、色素中にSub-Aは0.45〜1.20%、Sub-Bは0.19〜2.60%、Sub-Cは8.49〜27.0%、Sub-Eは0.05〜1.52%、Sub-Fは1.15〜2.37%、Sub-Gは0.05〜0.22%、Sub-HはND〜0.24%含まれていた。

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© 2002 日本食品化学学会
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