2024 年 39 巻 1 号 論文ID: 39.31
近年の森林・林業分野における担い手不足の問題に小型無人航空機(UAV)やデジタル情報の利活用が注目されている。様々な形態のUAV とソフトウェアが発売される中,これらの組み合わせがどのように省力化を果たすのか明確となっていない。そこで垂直離着陸機,回転翼機のUAV と樹木計測機能を有するソフトウェアを用いて従来の調査手法と比較してどの程度省力化を見込めるか調査した。その結果,立木本数の測定においては,5 ha で最大約70% の作業時間減,10 ha で最大84% の作業時間減となると試算された。面積が増加すればさらに作業効率は向上すると考えられ,UAV とソフトウェアの活用は森林・林業の担い手不足解消に大きく貢献するものであると考えられた。