森林利用研究会誌
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論文
赤石山地南部における林道災害危険箇所の要因分析
近藤 恵市神谷 信宏
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1995 年 10 巻 3 号 p. 205-212

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抄録
林道災害のなかで重要な位置をしめる渓流横断部での被害について,地質,林道構造,地形の3つに関連する要因をとりあげ,数量化2類により分析を行った。地質要因から2要因,林道構造要因から6要因,地形要因から5要因の13要因により数量化2類分析を行った結果,集水域内の崩壊面積,集水面積,谷川構造物,谷川のり面高,シュミットハンマー値,弾性波速度が災害発生に大きな影響をもつ要因であった。林道災害への影響は,地形に関する要因がもっとも大きく,つづいて林道構造に関する要因,そして地質に関する要因の順であった。判別の的中率は86.5%とかなりよく判別できることが分かった。
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© 1995 森林利用学会
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