森林計画学会誌
Online ISSN : 2189-8308
Print ISSN : 0917-2017
22世紀を目指した森林計画のあり方(特別寄稿 提言)
高橋 正征
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 41 巻 2 号 p. 137-143

詳細
抄録

人類はこれまで社会の存亡に関わる様々な危機を乗り越えできた。現在直面している社会的危機は,飛躍的に増大した人々の欲望を地球がもはや支えきれなくなりつつあることである。21世紀は,非再生型から再生循環型へと資源を代えて,人々が希望を待って22世紀を迎える基盤づくりである。再生循環型で最も重要なのが森林資源で,従来の建築・家具・燃料だけでなく,社会が必要とする様々な資源要求に応える森林資源の技術開発が必要で,同時に,そうした新しい多様な資源利用に相応しい森林計画のあり方を早急につくり実行することが喫緊の課題である。本提言は生態学研究者が林学関係者に送る熱い期待である。

著者関連情報
© 2007 森林計画学会
前の記事 次の記事
feedback
Top