2016 年 49 巻 2 号 p. 75-81
2012年に始まった森林経営計画制度では主伐量上限を算出するカメラルタキセ式類似式において,更正期は標準伐期齢の長さとされている。しかし,2分期目以降の計算において更正期の満了時期が繰り延ばされるため主伐量上限の制約が比較的強くなり,法正蓄積と比べて現在の蓄積が大きい場合において当初想定した更正期満了時点まで上限量の主伐を続けても,蓄積は更正期の間に法正蓄積まで減少しない。この特徴は2分期目以降の伐採量を制約し,とりわけ,標準伐期齢が短く法正蓄積と比較して現在の蓄積が比較的豊富となっている広葉樹林を主伐しようとする際に比較的大きな制約となる。