森林計画学会誌
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Print ISSN : 0917-2017
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地上レーザスキャナによる林分構造の推定精度に下層植生とスキャナの設置間隔が及ぼす影響
末松 直輝太田 徹志志水 克人福本 桂子溝上 展也井上 昭夫北里 春香草野 秀雄甲斐 博文大政 康史
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2020 年 54 巻 1 号 p. 45-54

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抄録

末松直輝・太田徹志・志水克人・福本桂子・溝上展也・井上昭夫・北里春香・草野秀雄・甲斐博文・大政康史:地上レーザスキャナによる林分構造の推定精度に下層植生とスキャナの設置間隔が及ぼす影響,森林計画誌54:45~54,2020 マルチスキャンを用いた地上レーザスキャナ(TLS)による林分構造の推定精度にTLSの設置間隔と下層植生の有無が与える影響を評価した。ヒノキ人工林内に設置した下層植生を完全に除去したプロットと下層植生を残したプロット3つずつを対象に,TLSの設置間隔が5mから20mまで4つのTLS計測パターンで個体検出,胸高直径(DBH)・樹高・幹材積推定を行った。その結果,下層植生がある,もしくは設置間隔が長い場合,TLSの位置合わせや個体検出,DBH推定,樹高推定,幹材積推定の精度が低下した。

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