林學會雑誌
Online ISSN : 2185-8187
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樟樹の年生長習性に就て
重松 義則岩切 守
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1930 年 12 巻 9 号 p. 509-520

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抄録
一、本實驗結果は稚齡期樟樹の一年間に於ける伸長・肥大兩生長の一般的傾向を索めんとし、過去二箇年間の觀察の報告なり。
二、伸長生長には年二乃至三囘の規則正しき周期的生長をなす。
三、伸長生長の春芽及び夏芽の兩生長は其量略々相等しくして、一年間の生長量の主要部をなし、秋芽の生長は極く僅少なり。
四、肥大生長には年二囘の生長周期あり。
五、伸長・肥大兩生長の相關々係は生長期間の大部分に亘りて反比例的なり。
六、伸長生長の周期的現象は内因的のものと推定す。
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