日本林學會誌
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支那油桐の直播造林(直蒔栽培)試驗の必要性と之が試驗經過に就いて
日下部 兼道
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1939 年 21 巻 3 号 p. 97-104

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抄録
1) 支那油桐の直播造林試驗は我國の現状より見て,極め重要なる當面の問題たり。
2) 直播の場合は他の一般造林種子と異り,種子の被害少なく發芽生育何れも良好にして將來有望なり。
3) 播種床の間隔を植栽の間隔と同じくするときは, 1床當下種量は3個を以て過不足なきが如し。
4) 基肥は野鳥獸の害を考慮するを要し,木灰の外は特に施用を要せざるが如し。
5) 播種造林は杉伐採直後の林地に,適用するを最も有利確實とするが如し。
6) 造林費は言ふ迄もなく相當輕減し得。
7) 結實量及品質に關する重要なる研究は,今後播種法の成否を左右する重要事項として殘る。
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