日本林學會誌
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テウセンカラマツ天然林の一考察
平尾 經信
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1941 年 23 巻 12 号 p. 675-677

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抄録

1) 本調査は九大北鮮演習林内テウセンカツマツー濟林型の天然林の一部を樹高,直徑,年齢等により批判したものである。
2) 外觀單層林の如き本林は樹高8~26m間にあつて樹高曲線は一定の拠物線に依つて表はされる。
3) 外觀上單純林の様である本林は本數に於て10%,材積に於て7%の闊葉樹を混淆してゐる。
4) 本林は一時に成立したものではなく,其大部分は20年を經過し或一部分は其後20年間に僅侵入して徐々に形成されてゐる。而して20年以後に生じたものは林内には殆んど認められす林縁に生じ何れも被壓木となり樹高,直徑生長極めて少い。マンシウシラカバは初の20年間にモンゴリナラは其後20年間に侵入してゐる事が分つた。 以上

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