日本林學會誌
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兵庫式白炭窯による木炭増産試驗成績
志賀 弘
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1944 年 26 巻 4 号 p. 127-132

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抄録

1. 本白炭窯は収炭率の向上,操作の簡易化及日産量の増加を目的とするものである。
2. 口焚法の改良即ち立炭材詰込後,嵐口と燃料投人口を除く窯口の全部を閉鎖して嵐口より點火する如く繰作することによりて燃料に於て從來の約半減即ち7貫程度にて着火し,時間も2時間乃至2時間半にて充分であり,窯口附近の炭材の燃燒灰化を防止し得る。
3. 収炭率は燃料を加へて15%餘であつて.從來の白炭窯に此し2~3%の増加である。
4. 操作の簡易化のため窯底勾配を一定とし,通風口及通風精煉口を一定數を定め,煙,通風の調節は全く行はない。
5. 日産量は1日6俵であつて.製炭者の金員収人も約5割を増加し得る。以上

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