総合病院精神医学
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経験
地域として行うリエゾン診療
堀川 直史
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2014 年 26 巻 4 号 p. 362-367

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抄録

地域全体をみると,大勢の患者がコンサルテーション・リエゾン精神医学の対象になっていない。これらの患者の多くは,精神科医のいない比較的小規模な一般病院や内科・外科クリニックで診療を受けている慢性身体疾患の患者である。この状態を改善するためには,地域の多職種の医療者が行う心理的・精神医学的治療とケアの水準の上昇を目標として,中核病院のコンサルテーション・リエゾン精神科医が地域へのアウトリーチを行うことが重要である。さまざまな方法があるが,その1つとして「協同的ケア(collaborative care)」をこのような「地域として行うリエゾン診療」に応用することがあげられる。

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© 2014 一般社団法人 日本総合病院精神医学会
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