2025 年 58 巻 11 号 p. 656-665
症例は57歳の男性で,健診の胃部X線検査で胃粘膜下腫瘍を指摘され,当院を受診した.腹部CTで脾上極に47 mm大の腫瘤を認めたが,無症状であり経過観察していた.2年間で54 mm大へと増大傾向を示したため,悪性を否定できず腹腔鏡下脾摘出術を施行した.免疫組織化学検査の結果からsclerosing angiomatoid nodular transformationと診断された.本疾患はまれな脾腫瘤性病変であり,本邦報告例は34例であった.自験例を含めた35例の臨床的特徴を検討し報告する.