日本消化器外科学会雑誌
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癌患者に対する栄養輸液
岡田 正長谷川 順吉池田 義和宗田 滋夫板倉 丈夫金 昌雄高木 洋治中川 公彦曲直部 寿夫
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1977 年 10 巻 5 号 p. 513-520

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抄録
教室にて高カロリー輸液を施行した癌患者141名を基に臨床的検討を行った. この結果多くの症例において栄養維持改善が得られ, また種々の消化器症状を呈したものではその軽快・消失を見た.制癌剤との併用を行ったものでは高カロリー輸液は施行が副作用の出現をかなり防止しうる事が判明した. 殊に5FUの如く強い消化器副作用を呈する薬剤と併用した場合本輸液は極めて有用であり, 従来における癌治療の限界を大きく打破るものと期待できる.
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