日本消化器外科学会雑誌
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食道癌の悪性度をめぐる臨床的考察
鍋谷 欣市
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1988 年 21 巻 3 号 p. 769-778

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抄録
食道癌は悪性度の高い腫瘍とされているが, このなかには悪性度の差異がみられる. 教室で経験した276例の食道癌について, 癌の発育速度, 転移, 再発の面から検討を加えた. 腫瘍容積倍増時間は, 13例の平均6.27ヵ月であったが, 1ヵ月以内の短いものがあった. 深達度進展について, 粘膜下層癌から外膜進行癌までの期間は約6ヵ月で短かかった. 進行癌非切除例のなかには未分化癌の率が高かった. 転移進展については, リンパ管侵襲例の遠隔成績が不良であり, 再発では, リンパ節再発初発現の形式が多かった. 組織化学的検討では, lectin結合パターンにおいて癌化にともなう複合糖質構造の変化をみとめた.
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