日本消化器外科学会雑誌
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膵・胆管合流異常を合併しない嚢腫状先天性胆道拡張症の1例
世古口 英土江 健嗣栗木 浩坂口 憲史林 英司
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1999 年 32 巻 5 号 p. 1213-1216

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抄録
X症例は48歳の女性. 約1年前よりときどき右季肋部痛があった. 近医を受診し腹部超音波検査で総胆管の拡張を指摘され, 精査加療目的で当院に紹介となった. 超音波内視鏡, 内視鏡的逆行性膵胆管造影などを施行し, 先天性総胆管拡張症と診断されたが, 膵・胆管合流異常は明らかではなかった. 拡張胆管の切除術を施行した. 乳頭側の切除線を決定するために施行した術中胆道造影では膵・胆管合流異常を認めなかった. 総胆管の胆汁中のアミラーゼの値は32IUlと正常範囲内であった.
本症例は先天性胆道拡張症と膵・胆管合流異常の関係を考えるうえ/で興味ある症例である
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