2002 年 35 巻 9 号 p. 1521-1525
症例は23歳の女性. 2年前より時々腹痛があり, 痛みが増強してきたため当院受診. 腹部超音波検査, CT検査にて重積腸管を認め, 小腸造影検査にて空腸に7cm大の分葉状で表面顆粒状の腫瘍を認めたため, 平成13年5月腹腔鏡下手術を施行した. Treitz靱帯より40cm肛側に小腸の重積と弾性軟な腫瘍を認め, 腹腔内において整復後, 体外にて小腸部分切除術を施行した. 術中迅速検査では過誤腫との診断であり, 病理組織検査ではPeutz-Jeghers型ポリープであった.