新宮市立医療センター
2004 年 37 巻 2 号 p. 213-216
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症例は80歳の男性で, 貧血および右下腹部痛を主訴に当院を受診した. 注腸造影検査および大腸内視鏡検査にて上行結腸に全周性狭窄を伴う腫瘍を認めた. 生検にてGroup V, 低分化腺癌と診断, D2リンパ節郭清を伴う結腸右半切除術を施行した. 摘出した腫瘍は10×8cm大で, 病理組織学的に悪性リンパ腫と低分化腺癌の衝突腫瘍を認めた. 大腸原発の悪性リンパ腫と腺癌の衝突腫瘍は極めてまれであり, 検索しうる範囲で, 自験例を含め4例の報告を見るのみであった.
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