頭頸部癌
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頸部リンパ節
頸部郭清術の分類と名称に関する試案
厚生労働科学研究費補助金がん臨床研究事業「頭頸部がんのリンパ節転移に対する標準的治療法の確立に関する研究」班
長谷川 泰久斉川 雅久林崎 勝武菅澤 正岸本 誠司中島 格西條 茂川端 一嘉吉積 隆西嶌 渡大山 和一郎冨田 吉信丹生 健一藤井 隆甲能 直幸藤井 正人浅井 昌大中谷 宏章高北 晋一門田 伸也鬼塚 哲郎朝蔭 孝宏宮崎 眞和
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2005 年 31 巻 1 号 p. 71-78

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抄録
頸部郭清術は頭頸部がんの外科治療の基本術式といえる。米国では2002年に頭頸部外科の関連学会が中心となって頸部リンパ節の分類と頸部郭清術の名称に関する新提案がなされた。本邦では系統的かつ統一性のある定義づけが行われておらず,治療法の比較検証のための術式の記載法の統一のみならず個別的治療からも頸部郭清術の系統的分類と命名法が必要とされる。隣接臓器との整合性と欧米の分類との互換性を図り,新たなる系統的分類と呼称を提唱した。頸部リンパ節の分類としては,基本的に日本癌治療学会リンパ節規約を用いて3つの基本領域とその他の領域に分類し,さらに基本領域に小分割として亜区域を設けた。術式は郭清範囲により全頸部郭清術と選択的頸部郭清術の名称を用いて分類した。術式の簡略表記法は郭清された領域と切除された非リンパ組織の2つの要素を略字で表記した。
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© 2005 日本頭頸部癌学会
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