頭頸部癌
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副咽頭間隙
副咽頭間隙腫瘍に対しナビゲーションシステム下に穿刺吸引細胞診を施行した症例
岡本 伊作鎌田 信悦三浦 弘規多田 雄一郎増淵 達夫伏見 千宙丸屋 信一郎武石 越郎松木 崇
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2012 年 38 巻 1 号 p. 60-63

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抄録
副咽頭間隙は解剖学的にアプローチが困難な部位であること,大血管や下位脳神経が近傍に存在することなどから,術前に穿刺吸引細胞診(fine needle aspiration: FNA)を施行しても無理できず,適正な結果が得られないことがある。今回我々は副咽頭間隙腫瘍に対してナビゲーションシステムを用いてFNAを施行したので報告する。
ナビゲーションシステム下のFNAの特徴として,腫瘍内の穿刺針をモニターで視認しながらFNAを施行できるため正診率の増加が予測される。また,ナビゲーション用CTを造影することで大血管の損傷を避けることができる。しかし,神経損傷のリスクを回避することはできない。
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© 2012 日本頭頸部癌学会
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