抄録
化学放射線同時併用療法(CCRT)後の転移リンパ節評価におけるCT・MRIの有用性を検討した。2005年9月~2011年9月にCCRTが施行された37例の中咽頭癌・下咽頭癌(N1~N3,58リンパ節)を対象として,CCRT後4ヶ月までの間に行われたCT・MRIの所見を評価した。58個のうち19個は郭清術が施行され,39個は経過観察された。郭清された19個のうち病理学的陽性であった10個では,中心部に壊死,周囲に線維化があり,その境界に腫瘍が残存していた。CT・MRIでは,残存腫瘍に相当して境界部造影効果が認められた。辺縁の線維化部分はCTで筋肉より低吸収域,MRIのT2強調で筋肉様の強い低信号域として認められた。病理学的陰性の9個では境界部造影効果は認められなかった。経過観察されたリンパ節は,径の著明な縮小があり,正常化や瘢痕化,石灰化が認められた。CCRT後のリンパ節評価にCTあるいはMRIは有用と考えられた。