頭頸部癌
Online ISSN : 1881-8382
Print ISSN : 1349-5747
ISSN-L : 1349-5747
頸部・甲状腺
静脈角処理における超音波凝固切開装置(HARMONIC FOCUS®)の使用経験
―結紮法との比較―
門田 伸也石川 徹橋本 香里村井 綾三浦 直一平田 裕二河野 達也
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 39 巻 3 号 p. 339-344

詳細
抄録
頸部郭清術における静脈角のリンパ管の処理に対して結紮を中心に用いた群(結紮群)196例232側と超音波凝固切開装置(HARMONIC FOCUS®)を用いてシーリング処理を行った群(FOCUS群)43例56側の2群間で術後リンパ漏の発生についてretrospectiveな検討を行った。結紮群の4例(1.7%)に術後リンパ漏の発生が見られた。そのうちの3例は保存的治療により改善したが,1例(0.4%)では再手術を必要としていた。一方,FOCUS群において術後リンパ漏が1例(1.8%)にみられたが,術後保存的治療にて軽快した。その原因はシーリング処理時に組織牽引の解除が不十分であったためと考えられた。術後リンパ漏の発生頻度に関しては両群間に統計学的な有意差はなかった。HARMONIC FOCUS®を適切に用いて静脈角のリンパ管をシーリングすることにより,安全に処理することが可能であった。
著者関連情報
© 2013 日本頭頸部癌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top