頭頸部癌
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その他臨床
化学放射線同時併用療法後に施行した救済手術の検討
嶋根 俊和中村 泰介下鑪 裕子河村 陽二郎池谷 洋一藤居 直和森 智昭高橋 郷五味渕 寛小林 斉
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2013 年 39 巻 3 号 p. 350-355

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抄録
Concurrent chemoradiotherapy(CCRT)が広く普及し,多くの施設で治療が行われ機能,形態の温存がなされる一方,救済手術を行わなければならない症例も増加している。今回当科においてCCRT後に救済手術を施行した症例の合併症,救済手術後の予後について検討したので報告する。
対象は,2005年1月から2011年12月までの7年間に当科でCCRT後に救済手術を施行した27例である。救済手術は,頸部郭清術,喉頭全摘出術,喉頭部分切除術,咽喉食摘出術と再建を行った症例をすべて選択した。
結果としてCCRT後の救済手術の合併症は14.8%で,疾患特異的生存率は77.8%であり良好な結果であった。しかしこれまでの報告では救済手術は非CCRT後の手術と比較して困難であり,約半数の症例に何らかの合併症が生じる可能性があること,時には予期せぬ重篤な合併症が生じる可能性があり,そのことは十分に認識すべきと考えられた。また一般に救済手術後の予後は不良と考えられており,今回の結果とは異なるものの救済手術症例の再発の早期発見,治療に心掛けていく必要があると考えられた。
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© 2013 日本頭頸部癌学会
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