頭頸部癌
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その他臨床
頭頸部がんに対する低用量Cisplatinを用いるweekly CDDP+RT療法におけるアプレピタントを予防的に用いない場合の悪心・嘔吐の評価
鈴木 真也榎田 智弘矢島 陽子小林 武彦石木 寛人遠藤 一司和泉 啓司郎田原 信
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2013 年 39 巻 3 号 p. 391-395

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抄録
NCCNおよびMASCC/ESMOガイドラインにおいて,シスプラチン(CDDP)50mg/m2以上は高度催吐リスクと定義され,アプレピタント(APR)の使用が推奨されている。我々はCDDP 40mg/m2毎週投与と放射線を同時併用する化学放射線療法(weekly CDDP+RT)においてAPRを使用せず治療を実施した際の悪心Gradeの実態を把握するための後方視的調査を実施した。2010年9月から2011年12月までに,weekly CDDP+RTを実施された頭頸部がん患者のうち,初回からAPRを使用しなかった42例を対象として,APRを使用せずに治療を完遂できた頻度と悪心Gradeの最悪値を調査した。年齢中央値:60歳(範囲20~74歳),男性/女性:30/12であり,4例が腎機能低下を理由にCDDPを初回から80%に減量していた。APRを使用せずに治療完遂が得られた症例は,38例(90%)であり,悪心の最悪GradeはGrade3が1例(2%),Grade2が7例(16%),Grade1が14例(33%)であった。以上から,weekly CDDP+RTには,APRの初回からの予防的投与は必ずしも必要ではなく,悪心が強い場合のみに限るべきである。
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© 2013 日本頭頸部癌学会
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