頭頸部癌
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頭頸部進行がんに対する治療戦略
進行中咽頭がんに対する治療戦略
喜井 正士藤井 隆鈴木 基之音在 信治貴田 紘太北村 公二須川 敏光吉野 邦俊栗田 智之手島 昭樹小西 浩司川口 善史平田 岳郎西山 謹司
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2015 年 41 巻 1 号 p. 17-22

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抄録

進行中咽頭がんに対する治療は,亜部位,年齢,局所と頸部病変の進行度,他の頭頸部がんへの治療歴や合併症などを考慮して決定するが,機能温存や喉頭温存を目指して化学放射線療法(CRT)や大量シスプラチンの超選択的動注併用放射線療法(RADPLAT)を一次治療として行い,制御不能の場合に救済手術を行う方向にある。2001年から2010年の10年間に当院で一次根治治療を行った切除可能進行中咽頭側壁がん96例・前壁がん54例における5年粗生存率はそれぞれ67%・43%,前壁がんT3・T4a症例の治療法別5年喉頭温存生存率は手術治療群19%・CRT群50%(うちRADPLAT群も50%)であった。生命予後と機能温存の両面から治療法を決定することが重要である。

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© 2015 日本頭頸部癌学会
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