2019 年 45 巻 1 号 p. 21-24
下咽頭癌に対する低侵襲手術として,本邦で開発されたTransoral Videolaryngoscopic Surgery (TOVS)について,手術手技の要点について解説した。手術適応はT1-2でN0-N2aとしている。咽頭の展開,手術機器を含めて実際の手術手技について述べたが,中でも術野の展開が手術成功の最も重要な要素である。手術の成否に関わる10のTについて解説した。また機能的な評価をする上では,術前に嚥下機能を記録しておくことが重要である。