頭頸部癌
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原著
再発/転位頭頸部扁平上皮癌に対する,セツキシマブ,プラチナ製剤およびフルオロウラシルの治療成績について
マーシャル 祥子仲野 兼司平良 眞一郎小野 麻紀子友松 純一新橋 渉佐々木 徹福島 啓文米川 博之三谷 浩樹高橋 俊二
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2019 年 45 巻 3 号 p. 294-299

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抄録

背景:EXTREMEレジメンは再発/転移頭頸部扁平上皮癌に対する標準療法とされている。
方法:当施設で2013年2月から2015年10月の間,EXTREMEレジメンにて治療を行った患者について,後方視的にレビューを行った。シスプラチンまたはカルボプラチン(1日目),持続的5-FU(2日目–4日目)およびセツキシマブ(1日目,8日目,15日目)を3週毎に行った。奏功率,無増悪生存期間,全生存期間および有害事象の評価を行った。
結果:34症例のうち,部分奏功が50%であった。中央無増悪生存期間5.1ヶ月,中央全生存期間15.9ヶ月であった。有害事象は好中球減少,白血球減少,低ナトリウム血症が多かった。
結語:EXTREMEレジメンは安全でかつ効果的な治療であると考えられた。

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© 2019 日本頭頸部癌学会
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