東京保健科学学会誌
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就学前発達障害児通園施設の療育者はおもちゃについてどのように考えているか : 調査報告
三浦 香織笹田 哲伊藤 祐子
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1998 年 1 巻 1 号 p. 115-118

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抄録

就学前発達障害児の通園施設療育者を対象に、療育で使用するおもちゃについて、どのように考え使用しているか、自由記述によるアンケート調査を実施した。おもちゃは子どもの発達にあったものが選択され、発達を促す目的で使用され、シンプルさ、材質の良さ・豊富さが求められており、療育におけるおもちゃの役割が示されていた。おもちゃは一つでいろいろな目的・用途に利用されており、よく使われるおもちゃはボール、積み木などシンプルで応答性の高いものであった。またおもちゃは高価すぎると考えられており、おもちゃが質量ともに十分ではないことが示唆された。これらのおもちゃに対する意見は療育者の職種の特徴を反映し、経験年数によっても傾向は異なった。

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1998 日本保健科学学会
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