就学前発達障害児の通園施設療育者を対象に、療育で使用するおもちゃについて、どのように考え使用しているか、自由記述によるアンケート調査を実施した。おもちゃは子どもの発達にあったものが選択され、発達を促す目的で使用され、シンプルさ、材質の良さ・豊富さが求められており、療育におけるおもちゃの役割が示されていた。おもちゃは一つでいろいろな目的・用途に利用されており、よく使われるおもちゃはボール、積み木などシンプルで応答性の高いものであった。またおもちゃは高価すぎると考えられており、おもちゃが質量ともに十分ではないことが示唆された。これらのおもちゃに対する意見は療育者の職種の特徴を反映し、経験年数によっても傾向は異なった。