抄録
本研究では身体障害者福祉センターの中でも特に地域に密着しつつ福祉サービスの中心的な役割を担うB型センターに焦点あて,現状の地域福祉サービスについての分析を行った。なおB型センターとの比較を目的として地域での役割が比較的近いA型センター,デイサービスセンターについても分析対象とした。この結果,B型センターは医療系職種が多いという職員配置がありながら業務内容において独自性が十分に示されていない結果であった。高齢障害が増加する現状をふまえ今後B型センターの方向性として医療系職種を生かし訪問看護,訪問リハといった分野への参入とともに地域の拠点としての特性を考えるべきではないだろうか。