東京保健科学学会誌
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疼痛疾患に対する低出力半導体レーザーの臨床的経験
長嶺 朗
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2004 年 7 巻 1 号 p. 14-16

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抄録

変形性関節症の原因は多様であるが,退行変性によるものが多い。主な症状は疼痛である。継続する疼痛が二次的障害を合併する。近年,疼痛疾患に対して低出力レーザーの臨床的効果が多く報告されている。しかし荷重関節の変形性関節症で比較した報告は少ない。今回,低出力半導体レーザーの効果を頚椎症,変形性腰椎症および変形性膝関節症で実施し検討した。治療効果は頚椎症,変形性脊椎症で効果が認められ,変形性膝関節症では効果が認められない傾向であった。罹病期間,効果持続時間の違いが影響していると示唆された。疼痛を有する患者にとって重要なことは,早期に治療し,疼痛の悪循環に陥らないことである。

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2004 日本保健科学学会
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