日本ハンドセラピィ学会誌
Online ISSN : 2189-8855
Print ISSN : 1880-7380
原著論文
橈骨遠位端骨折術後患者における術後翌日の心理的要因と術後3週時における上肢機能障害との関連性
吉瀬 陽高島 広樹太島 孝也田中 孝子神保 幸太郎釜﨑 大志郎
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2025 年 17 巻 3 号 p. 134-139

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抄録

橈骨遠位端骨折術後患者を対象に,術後翌日のTSK(運動恐怖感)やPCS(破局的思考)と術後3週時の上肢機能障害の関連を検討した.対象は2021年4月から2023年12月までに橈骨遠位端骨折に対して掌側ロッキングプレート固定を施行した患者のうち,術後翌日から関節可動域訓練を実施した27名とした.相関分析の結果,術後翌日のTSKおよびPCSは術後3週時のHand20と有意な正の相関関係が認められた.本研究の結果から,術後翌日のTSKやPCSが高い患者ほど術後3週時の上肢機能障害に関連することが明らかとなった.

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© 2025 一般社団法人日本ハンドセラピィ学会
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