橈骨遠位端骨折術後患者を対象に,術後翌日のTSK(運動恐怖感)やPCS(破局的思考)と術後3週時の上肢機能障害の関連を検討した.対象は2021年4月から2023年12月までに橈骨遠位端骨折に対して掌側ロッキングプレート固定を施行した患者のうち,術後翌日から関節可動域訓練を実施した27名とした.相関分析の結果,術後翌日のTSKおよびPCSは術後3週時のHand20と有意な正の相関関係が認められた.本研究の結果から,術後翌日のTSKやPCSが高い患者ほど術後3週時の上肢機能障害に関連することが明らかとなった.