魚類学雑誌
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硬骨魚類仔魚のffee neuromastの形態について
岩井 保
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1972 年 19 巻 4 号 p. 307-311

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抄録
13種の硬骨魚類仔魚のfree neuromastの形態の比較研究を行なった.
free neuromastの形態には種による差はみられず, いずれもタマネギ状で, 受容細胞と支持細胞とからなり, 遊離縁に直立するクプラが付属する.クプラは細長くジェリー状で, PAS陽性反応を示す.
クプラをそなえたfree neuromastはスズキ・クロダイ・イシガレイ・イソギンポ・チチブ・シマハゼ・クサフグなどでは, ふ化直後の仔魚でみられるが, ワカサギ・ウグイ・オイカワ・コイ・キンギョ・メダカなどでは, ふ化後1~ 数日の仔魚で初めてみられる.
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© 日本魚類学会
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