東京大学農学部魚類生理学研究室
1973 年 20 巻 2 号 p. 79-84
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魚の背大動脈に対するカニューレ挿入技法を体重500~1.000gのコイに応用するとともに, その際の麻酔ならびに手術の影響をヘマトクリット (Ht) 値を指標にして調べ, 次の結果を得た.コイではカニューレを固定する必要が無く, Ht値に関する限り, 挿入後10日間以上にわたって使用することができる.Ht値は手術直後急激に減少し, 約2日後に安定レベルに達するので, 2日間の安静期間を要する.Ht値の上昇は, 魚を止水中で麻酔しても, あるいは麻酔液を口中に流し込んでも, 同じように起こる.
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