1978 年 25 巻 3 号 p. 190-196
Ophiocephalus punctatusを年間に亘り毎月採集し, 卵巣周期と産卵期の関係を調べた。産卵期は5月から8月までである。比卵巣重量は4月と6月に極大を示した.卵母細胞は組織学的に6ステージに分けられ, 各ステージの特徴を記載した。成熟卵細胞の直径は6月に最大であった。月別の, 各ステージの成育しつつある, あるいは成熟した卵細胞数は二峯性を示した.これらの結果から卵巣周期と産卵期との関係について考察し, また, Balbianiの卵黄核の起原について論じた.