魚類学雑誌
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ハナビヌメリの卵発生と仔魚
田北 徹
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1983 年 29 巻 4 号 p. 441-445

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抄録
ハナビヌメリを水槽内で産卵させ, 卵, 卵内発生と仔魚の観察を行った.
卵は一層をなしてたがいにくっっき, 幅約3mm, 最大の長さ70mmの帯状の卵塊として産み出された.個々の卵は球形, 浮性で, 平均卵径は0.60mmであった.卵の形態はこれまでに知られている同属の卵によく似ている.
仔魚は, 同属の仔魚に共通して認められている形態のほかに, 次のような特徴をもっ.すなわち, ふ化後2日目の仔魚の背・腹側膜びれに泡状組織があり, 腹側膜びれには, その縁辺に黒色色素胞の列がある.
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© 日本魚類学会
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