抄録
Calta calta, Labeo rohitaおよびCirrhina mriglaの蛋白質, RNAとDNA濃度, およびRNAとDNAの比率の季節的変動を成熟前の個体を用いて調べた.これらの値は3種においてよく似た変化のパターンを示した.核酸の変化は蛋白質と逆のパターンを示したが, 両者の関係の度合いは季節によって異なっていた.蛋白質の値は一般に冬期に低く, 夏期で高く, 3月と6月に最高値に達した.RNAとDNA濃度は12月と6月に高く, 1月と7月に急激に低下した.他の期間ではRNAとDNAは断続的に変化したが, 顕著な変化ではなかった.