魚類学雑誌
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真骨魚類の高位群の顎の構造と機能
William A. Gosline
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1987 年 34 巻 1 号 p. 21-32

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抄録

全ての真骨魚類の高位群の顎の構造は, 一つの基本型の変形したもののようであるので, その様にここでは取り扱う.ここで論ずるのは幾つかの主な型のみである.上下の顎は摂食の際は協調した一つの単位として働くが, 各々の動きは異なっている.上顎の場合は前上顎骨が伸出する際のさまざまの型と, 幾つかの魚類群で二次的に発達した可動式前上顎骨を主に取り上げた.下顎の場合はその前部と後部の動きの, 繰り返し行われた特化に重点を置いた.機能単位としての顎の構造と真骨魚類の高位群の進化の問題にも言及した.

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© 日本魚類学会
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