以前には分布が確認されていなかったチリ南部からAplochitonidaeのAplochiton zebra Jenynsと.A. taeniatus Jenynsの2種を報告する.本研究に用いられた最大の標本は以前に知られていた最大の個体 (両種ともに240mmLCF) よりはるかに大きく, A.zebraで304mmLCF, A.taeniatusで384mmLCFであった.魚体の大きさ, 海に極めて近い所からとれていること, 脊椎骨数が多いことなどから彼らは両側回遊型のライフサイクルをもっているものと考えられる.