1992 年 38 巻 4 号 p. 349-355
体長63.4-95.9mmの12尾の標本をもとにPlatygobiopsis akihitoを記載した.本属は願に1対のひげがあること, 孔器列を伴う肉質の2列の横列皮褶が頬にあること, 頭部側面前半に孔器列を伴う縦列皮褶がないことでGobiopsis Steindachnerと最も近縁である.本属はLachner and McKinney (1978, 1979) がGobiopsisに含めた種類とはいかなるハゼ科魚類と比較しても頭と体が極端に縦扁していること, 伸長した体形 (体高は体長の4.5-5.8%), 第2背鰭と臀鰭がそれぞれ1, 12で, 少なくとも背鰭で一本以上, 臀鰭で二本以上の分節軟条を有する点で明らかに異なる.