魚類学雑誌
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アフリカ・タンガニー力湖の北部ザイール沿岸から採集されたカワスズメ科の1新種Neolamprologus longicaudatus
仲谷 一宏Masta Mukwaya Gashagaza
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1995 年 42 巻 1 号 p. 39-43

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抄録

アフリカ・タンガニーカ湖のザイール国北部に位置するウブァリ半島先端より採集された3個体の標本に基づいて, カワスズメ科の新種Neolamprologus longicaudatusを記載した.本種は体が細長く, 尾鰭が湾入し, さらに上下の主鰭条が延長するなどの特徴でN. furcifer, N. christyi およびN. buescheri に似るが, 体がほぼ一様な灰褐色で, 背鰭, 臀鰭および尾鰭に黒褐色の小斑点が並ぶこと, 頭部腹面が白いこと, 背鰭の縁辺近くに黒色線がないこと, 縦列鱗数が37枚であること, 第1鰓弓の下枝鰓耙数が8本であること, 吻が尖ることなどでこれら3種と識別される.

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