2019 年 2019 巻 29 号 p. 27-29
現在,国内外において多種多様なリンガルインダイレクトボンディングシステムが混在している.その中でも特にデジタルシステムは今後重要であると考えるが,精度や費用の問題で未だ導入には至っていない.一方アナログシステムは熟練した技工操作を必要とするが製作方法が多様である.本稿では上下顎同時にセットアップモデルとトランスファートレイを製作するのではなく,上顎または下顎のどちらか一方を先に製作及びブラケット装着するアナログシステムの利点でもあるひとつの方法を述べる.