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音声言語医学
Vol. 52 (2011) No. 2 P 189-191

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http://doi.org/10.5112/jjlp.52.189

短報

幼児期吃音児へのアプローチは親子関係への介入が重要といわれてきた. 親子関係への介入を含んだアプローチには環境調整法があるが, 環境調整法の適応は確立されていない. 本論文では, 環境調整法を実施した吃音児10名について, 治療実施前に評価した心理的不安, 親から見た本人の性格, 言語・養育環境, 親子関係をスコア化し, 吃音の進展を促す可能性が高い群と低い群との治癒率の差に注目して, 環境調整法の適応を検討した. 解析結果から, 吃音児の特性と環境に吃音を進展させる多くの問題が認められる症例で, 環境調整法によって治癒率が高まることが示唆された. しかし, 吃音児の特性と環境が吃音の進展に大きな影響を与えていない症例には, 環境調整法では対応が困難と考えられた.

Copyright © 2011 日本音声言語医学会

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