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音声言語医学
Vol. 53 (2012) No. 2 p. 115-121

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http://doi.org/10.5112/jjlp.53.115

総説

言語聴覚士が携わる脳血管障害による嚥下障害の臨床は, 急性期, 回復期, 維持期と幅が広い. 適切な評価に基づいた機能維持・向上訓練を, 安全性に配慮しつつ患者本人と家族や介護者のQOLを尊重し, 他職種との連携のうえに進めることが肝要である.
急性期は, 発症後に起こりやすい誤嚥性肺炎の予防につなげるばかりでなく, 早期に意識レベルの向上を図り患者の心理的サポートをしながらリハ意欲を向上させる役割も果たしている.
続く回復期は大きな回復を狙う重要な時期であるが, 最近は急性期を脱したばかりで覚醒状態に変動がある場合もまれではなく, 症状の変動に注意しながら訓練を導入する必要がある.
維持期は, より良い状態のより長い継続をサポートする役割がある. 介護領域でも口腔機能の向上や栄養改善へのアプローチが重要視され, 各職種の連携に期待がかかっている.
回復期の対応の一例として, 脳幹梗塞による摂食・嚥下障害例へのアプローチを紹介する.

Copyright © 2012 日本音声言語医学会

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