音声言語医学
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声の強さと平均呼気流率の対数直線関係―基本周波数一定の発声において―
垣田 有紀宮腰 玲子
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1988 年 29 巻 2 号 p. 168-173

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抄録

本論文では, 一定の基本周波数のもとで声の強さを変えたときの声の強さと平均呼気流率とが両者を対数変換して表した場合に逐次線形関係を示すことについて報告する.実験では, 被験者は基本周波数を一定に保ったまま, 声の強さを2dBずつ段階的に上げた.結果として, 3本の線分による近似が最適であることが得られた.さらに, この3本の折れ線によって簡略化して表わされたパタンを分類した結果, S字形が最も頻繁にみられた.各線分の傾きについて独立に求めた基本統計量も, この結果を支持した.

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