音声言語医学
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声の音響学的検査をめぐって
今泉 敏
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1999 年 40 巻 3 号 p. 272-277

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抄録

声の望み通りに制御しえる特性 (可制御性) を検査し, 音声治療の効果を評価する音響分析システムを開発した.これを使用して健常者音声, 各種音声障害者音声, 声楽音声を対象に, 基本周波数の遅いゆらぎと速いゆらぎなどの音響的特性を解析した.その結果, 音声障害者における声の可制御性の低下には疾患に応じた特性があることや, ラインケ浮腫患者の音声は音声治療によって有意に改善したことが示された.声の音響学的検査が声を望み通りに制御する機能の評価や音声治療の定量的評価に有効であることが示唆された.

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© 日本音声言語医学会
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