有病者歯科医療
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米国におけるHIV感染者の口腔管理の現況
森本 佳成杉村 正仁
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1999 年 7 巻 2 号 p. 59-63

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抄録
著者らは, 米国における数カ所の大学歯学部および病院歯科において, HIV感染者の口腔管理の現況について研究した。以下に結果を示す。
1. HIV感染に関連する口腔症状は, 最近減少してきている。それは, HAART療法と日和見感染症の予防が普及したことによる。
2. HIV感染者に対する全身管理, 感染防御および歯科診療の変更については, すでに確立されている。
3. 大学歯学部の学生は, HIV感染者の口腔症状の治療や歯科治療の変更について教育されている。また彼らは, 卒業前にこれらの患者を治療する経験を有する。
4. 日本においても, 卒前・卒後の歯科医師に対する教育により, HIV感染者に対する歯科的サービスは向上するにちがいない
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© 日本有病者歯科医療学会
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