日本医真菌学会雑誌
Online ISSN : 1882-0476
Print ISSN : 0916-4804
ISSN-L : 0916-4804
総説
Candida albicans のquorum-sensing分子farnesol
長 環青山 俊弘豊田 美香中山 浩伸知花 博治上西 秀則Richard A Calderone
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 49 巻 4 号 p. 281-286

詳細
抄録
FarnesolはCandida albicans のクオラムセンシング分子の1つである.ここでは,farnesolによる(1)in vitro およびin vivo でのCandida albicans 増殖への影響,(2)Candida albicans の細胞壁での物質透過に及ぼす影響,(3)生体の免疫機構におけるサイトカイン発現への影響,という最近報告された新たな知見を紹介する.さらに,クオラムセンシング初期に発現する遺伝子群のうちの3分の2の既知遺伝子が,発現に関与する転写因子により2群に分類されるという我々の研究結果も紹介する.
著者関連情報
© 2008 日本医真菌学会
前の記事 次の記事
feedback
Top