2018 年 48 巻 1 号 p. 31-33
サツマイモのネコブセンチュウ抵抗性検定試験圃場では多くの品種・系統が作付けされるため、圃場内の線虫レース構成を把握しておく必要がある。千葉県香取市にある検定圃場では、個体群としてはレースSP4様の線虫寄生パターンを示すにもかかわらず、SP6 の存在のみが判明していた。そこで、単一卵のうから作成した16 の線虫系統を調査した結果、この圃場では、SP6 に加え、SP1 やSP2 が存在することがわかった。SP4 類似の線虫寄生パターンとなるのは、SP2 とSP6 の混生によるためと考えられた。